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Q1.どうして虫歯ができるの?

 

A.誰の口にも虫歯が住んでいます。食べ物を食べると、食べ物の糖分と結び付きネバネバしたものが歯の表面につきます。これにより表面に菌がたくさん付着し、プラークが蓄積されます。その結果、歯が溶けだして虫歯になります。

Q2.食べ物によって虫歯になりやすいのはどうして?

 

A.虫歯菌は食べ物の中の糖類が大好きです。なので、糖分が多い食べ物は虫歯菌の活動源になり、虫歯になりやすいのです。また、クッキーなど唾液と混ざると粘着性が出るものは、よくブラッシングしないと歯に残りやすいので注意しなければなりません。そのほかに、お酢や柑橘系のものを多く取りすぎるとその酸によって歯が溶けることもあります。食べ物だけでなく飲み物も注意が必要です。砂糖入りの飲み物には飲んでしまえば歯に残らないと思われがちですが、液体は歯と歯肉の境に残ってしまいます。なので、よくゆすいだり、適度な圧でのブラッシングによって虫歯にならないよう気をつけましょう。
Q3.決まった時間に歯が痛くなるのはなぜ?

 

A.虫歯に物が挟まったり、冷たい物などでしみる痛みとは別に、入浴中や寝ている時に痛くなることがあります。これは体温が上昇した時に起こる痛みです。虫歯が神経まで到達し、神経に炎症を起こしたり、あるいは、神経のない歯であっても根の先に病巣(膿の袋)がある場合、体温上昇によって内圧が上がって痛くなることもあるのです。早めの診察をお勧めします。

 

Q4.ストレスで虫歯になることはありますか?

 

A.人はストレスや緊張によって唾液の分泌が減少します。唾液には様々な作用があります。口の中を洗い流す作用、抗菌作用、口の中が酸性になった時に中性に戻そうとする作用、歯の表面の溶けた部分を再石灰化する作用などがあります。なので、ストレスがかかる事で唾液の量が減少し、虫歯になる可能性がある。と言えます。

Q5.神経を抜いたところは虫歯になりやすい?

 

A.神経を抜くということは、歯の中をくり抜くような治療になるため、歯が薄くなったり、割れやすくなったりします。また、神経には血管も通っているため、栄養も行き渡らず乾燥状態になり、それだけでも歯にヒビが入りやすく、もろくなります。神経を抜いた歯に限りませんが何かしら治療した歯はかぶせ物も、それをつけているセメントも劣化するため、できた隙間からまた虫歯になったり、ひどい場合は歯の根の管を伝わり根の先に病巣を作る場合があります。できるだけ処置しなくて済むように日頃のケアが重要です。

Q&A

Q6.歯を磨けば治る虫歯はありますか?

 

A.エナメル質が溶け始めているような初期の虫歯であれば、再石灰化を期待することができます。正しいブラッシングにより、細菌を除去してフッ素を塗ることにより、歯の表面を再び硬くすることができます。虫歯だからといって、全てを削ってしまうのはもったいないですよね。

Q7.黒い虫歯と白い虫歯があるんですか?

 

A.急速に進行する虫歯には色が着きません。ゆっくり進行する慢性の虫歯には雑菌を巻き込んだり、象牙質のたんぱく質が分解されて炭素が出来たりすることで黒くなります。

Q8.妊娠中は虫歯になりやすいんですか?

 

A.ホルモンバランスが崩れたり、つわりがあったり、味覚が変化したり。そうすれば当然食生活が変化します。ちゃんと歯を磨けないことも多いでしょう。すると細菌の種類も変化し、数も増えたりします。その結果、虫歯や歯肉炎にとてもなりやすいのです。そんな時こそ一層のケアと歯医者への通院をオススメします。

①虫歯について(Q1~Q8)

よくある質問、歯についての知識、治療についてなど、皆様の疑問にお答えします。

②歯石について(Q9~Q10)

Q9.プラークと歯石は違うのですか?

 

A.プラークは細菌の塊である歯垢(しこう)と呼ばれるものです。

歯石は、プラーク内の細菌や内容物がカルシウムやリンなどを沈着させるようになり、プラーク自体が石灰化して硬くなったものです。

Q10.歯石はどのくらいで取ればいいのですか?

 

A.歯石はプラークが歯周病菌を抱えたまま石灰化して固まったものです。なので、一度歯医者でしっかり取って、正しいブラッシングで歯磨きができていれば歯石がつくことはないのですが、完全に歯石を除去するのは難しいので、2カ月~3カ月くらいのペースで検診にいらしてみてはいかがでしょうか。

③歯周病について(Q11~Q18)

Q11.歯周病ってどんな病気?

 

A.細菌が歯と歯肉の境目に入り込んで炎症を起こす病気です。歯周病は30代で80%以上の方がかかる生活習慣病であり、中高年の歯を失う最大の原因です。

最近では歯周病は糖尿病や心臓病などの前身の病気に影響することが分かってきました。

しかし、歯周病の初期はほとんど無症状で、虫歯と違って痛みを感じることは少なく、患者様自身の自覚症状が現れてきたときにはかなり進行していることが多いのが現状です。10代から発症してる場合もあり、食生活、生活環境の変化によって今後ますます低年齢化していく可能性もあります。

Q12.歯周病の症状は?

 

A.歯周病とは虫歯のように激痛があるわけではなく、ゆっくりと進行し、歯の周りの骨を吸収してしまう病気です。自覚症状として、以下のものがあります。

 

①歯を磨くと歯肉から出血がある。

②口臭がある。

③歯肉の腫れ。(歯肉が丸くなっていたり、赤紫色をしている。)

④冷たいもので歯がしみる。

⑤歯並びが悪くなった。

⑥全体、あるいは部分的に歯肉が下がって歯が以前より長くなった気がする。

⑦硬いものや噛み切りにくいものが苦手になってきた。

 

このような症状がひとつでもある方は、ある程度の差はあれ、歯周病かもしれません。すぐに検診を受けることをお勧めします。歯周病は目に見えない歯肉の溝の中に起こり、気付かないうちに進行してしまいます。

Q13.歯周病が進行するとどうなるんですか? 

 

A.歯肉の炎症が進むと、歯を支えている骨を溶かして歯がグラグラし始めます。抜歯をともなうことも少なくありません。

 

①歯肉の色:薄いピンク色。 

 歯ぐきの形態:歯と歯の間に入り込んで弾力があり、引き締まっている。ブラッシングでは出血しない。

 ↓ 

②歯ぐきの形態:歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。ブラッシングで出血する。

 歯と歯肉の境に付着している歯垢中の細菌が毒素を出し歯肉に炎症をもたらします。歯肉が赤く腫れだすと腫れた歯肉と歯の間(ポケット)にますます歯垢が溜まり悪化します。

 ↓

③歯ぐきの形態:歯に接している歯ぐきが更にぷよぷよと腫れ、退縮する。ブラッシングで血や膿が出る。歯と歯     の間が広がり、食べ物もよく詰まる。歯肉が退縮して、歯が伸びたように見える。炎症は更に進み、ポケットは深くなり、深部の歯垢中の細菌は毒性が強く、骨(歯槽骨)を破壊し、溶かします。

 

  

Q15.口呼吸は悪いのですか?

 

A.口の中が乾きやすくなり、プラークが溜まりやすくなります。また、唾液による洗浄作用がなくなることから、口の中の細菌の活動を高めるなどの悪影響があることから、口呼吸は望ましくないでしょう。

Q16.歯周病は必ずかかる病気ですか?

 

A.必ずかかるわけではありません。歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯医者での検診を受けて除去することで予防できます。

Q17.歯周病の対策はどうすればいいですか?

 

A.歯周病は口の中にいる細菌の塊であるプラークと呼ばれるものが直接関わっています。なので、プラークが溜まらないように正しい歯ブラシの方法を覚えるのが大切です。ですが、どうしても自分では磨きにくい部位があるので、定期的に歯医者で専門的な口腔内の清掃をするのがよいでしょう。早期発見、早期治療が大切です。

Q18.歯周病の治療法は?

 

A.口腔内の清掃。ブラッシング指導。

④子供の歯について(Q19~Q25)

Q14.歯周病って治るの?

 

A.現在では歯周病は予防でき、治療も可能です。大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。近年、歯周病治療は急速な進歩を遂げ、以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能になりました。

 

 

Q19.歯はいつ頃、どんな順序で生えてきますか?

 

A.乳歯はまず下の真ん中の2本から生後6~9ヵ月頃生え始めます。離れたり少しねじれたりして出てくることもありますが、あまり心配はいりません。1歳3カ月頃になってもまだ歯が生えてこないようなら歯医者に相談が必要です。

続いて上野真ん中の2本が経てくるのが一般的で、最後に上の奥歯が2歳半頃生えてきますが、個人差もありますのであまり気にしなくても大丈夫と言えます。

Q20.歯が足りない、少ないと言われました。どうすればいいですか?

 

A.特に下の前歯が足りないことが多いようです。乳歯が足りないからといって、永久歯も足りないとは限りません。乳歯の時は経過を見て、永久歯が生え代わる頃に歯医者でレントゲンなどを撮って診断してもらいましょう。その時に永久歯の数などの詳細が分かるので、将来の歯並び、噛み合わせについて相談してください。

Q21.虫歯菌はいつ赤ちゃんの口にやってくるんですか?

 

A.生まれたばかりの赤ちゃんは虫歯の原因菌をもっていません。」虫歯菌は硬い所にしか住めないので、生まれたばかりの歯がない赤ちゃんの口にはいないのです。

しかし、味見したり、温度を確かめたり、親子で1つのスプーンを使って食事をあたえていませんか?こうしてお母さんの唾液に混じった虫歯菌が子供へとうつってしまうんです。これを「母子感染」といいます。

Q22.赤ちゃんのお口を守るためにはどうすればいいですか?

 

A.何より大切なのは、赤ちゃんが生まれる前からのお母さんの心がけです。悪いところをしっかり治しましょう。

この後も定期的に歯医者で検診を受け、いつもきれいなお口でいることが赤ちゃんのためになります。

Q23.歯磨きは1日何回必要ですか?

 

A.歯ブラシに慣れることが目的の時期は、子供の機嫌のよい時間帯や保護者の余裕のある時に行い、慣れてきたら毎食後習慣となるように徐々に増やしていきましょう。

寝ている時は唾液の分泌量が減少するため、虫歯菌が繁殖しやすくなります。少なくとも寝る前は必ず仕上げ磨きは行ってください。

Q24.歯を丈夫にする方法はありますか?

 

A.歯の表面に「フッ素」が取り込まれることで、歯は強くなります。

Q25.「フッ素」は薬だと思うのですが大丈夫ですか?

 

A.フッ素は、緑茶、ワカメ、イワシ、リンゴなどの食品にも含まれています。しかし、食品から摂るだけでは不十分なのです。

歯医者が診断に基づいて処方しているので安全です。せかい100ヶ国以上でフッ素を利用して虫歯予防の成果を上げています。

Q26.どうして歯並びが悪くなるんですか?

 

A.不正咬合の原因は以下のとおりです。

 

①顎の大きさに対して歯が大きい場合、並びきれなくてはみ出してしまいます。また、歯の大きさが標準でも顎の成長が遅い場合、はみ出して不揃いの歯列になります。

②歯の生える順番が狂ってしまっている。

③乳歯が早く抜けたり、遅くまで残っている。

④指しゃぶり、拇指吸引、爪噛み、口呼吸などの習慣。

⑤遺伝。

⑥歯数の異常、歯の異常形態などの先天的原因。

⑦内分泌障害などの全身的原因。

⑧現代の食生活が軟らかい食べ物に偏っていることで、顎が十分に発育せず歯と顎のバランスが崩れる。

  

⑤歯並び、矯正について(Q26~Q30)

Q27.歯並びが悪いと将来困りますか?

 

A.①物がよく噛めない。

 ②特有の顔になる。

 ③顎が痛くなる。(顎関節症)

 ④虫歯になりやすい。

 ⑤歯周疾患になりやすい。

 ⑥発音障害。

などが考えられます。

 

 

 

Q28.矯正治療を行う場合の時期、期間は?

 

A.乳歯は生後6ヵ月くらいから生え始め、2歳半くらいまでにすべて生え終わります。そして6歳から12~13歳くらいまでの間に順次永久歯と交換します。

 この期間、顎の骨も少しずつ発育しますが、一般には12~14歳くらいの間の成長成長が最も大きく、以後、成長は穏やかなものになります。

矯正治療は顎の成長を利用するほうが有利なので、14,15歳くらいまでに治療が終了していることが望ましいです。

 おのおののケースによって治療の難しさと歯を動かす時期は異なりますが、期間はおよそ1年半~3年くらいのようです。したがって、10歳前後には治療にかかるほうがよいでしょう。その為には小学校半ば頃からよく歯並びを観察しておくことが大切です。

Q29.顎関節症とはなんですか?

 

A.①開口時に顎の関節付近から雑音がする。

 ②顎に痛みがある事がある。

 ③口が大きく開けられない。

 ④顎が外れやすい。(顎関節脱臼)

 ⑤上顎と下顎の前歯の正中がずれている。(顎の偏位)

 ⑥肩こり。

 ⑦自律神経失調症。

 

などの症状があります。

Q30.顎関節症の原因は?

 

A.顎関節症になる原因は以下の通りです。

 ①口腔顔面領域の関節と筋の機能異常。

 ②全身の筋骨格系の機能不全。

 ③上下顎間距離が短い。

 ④発育異常。

 ⑤外傷。(骨折) ⑥炎症 ⑦不正咬合

 ⑧変形性関節症 ⑨腫瘍 ⑩全身疾患

 ⑪歯ぎしり ⑫ストレス

などがあります。

 

⑥知覚過敏と口内炎について(Q31~Q37)

Q31.知覚過敏とは?

 

A.虫歯が見当たらないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たるとピリッと痛かったりする場合は視覚過敏の可能性があります。

Q32.知覚過敏の症状は?

 

A.知覚過敏の症状で特徴的なのは「キーン」という鋭い痛みであり、さらにその痛みは一過性で、冷たい水や摩擦などの外来刺激によって誘発されるということです。

何もしてないのにズキズキと歯が痛い場合や、刺激を除去しても痛みが長引く場合は、知覚過敏ではなく虫歯などの他の病気が原因である可能性が高いでしょう。

Q33.知覚過敏の原因は?

 

A.①ブラッシングのやり方に問題がある。

 ②歯周病や歯肉炎。 ③歯ぎしりや噛みあわせ。 ④歯医者での歯石取り。

などがあります。

 

 

Q34.知覚過敏の治療法は?

 

A.知覚過敏用の薬剤を塗ります。正しい歯磨きを心がけてください。

Q35.口内炎とは?

 

A.口内炎とは、口の中の粘膜に炎症が起き、痛みが出る症状です。口内炎には様々な種類のものがありますが、最も多いのは「アフタ口内炎」と言って、中心が白く周囲が赤みを帯びた口内炎です。

Q36.口内炎の原因は?

 

A.①口の中の小さな傷。

 食事中にうっかり頬を噛んでしまったり、乱暴なブラッシングで粘膜に傷が付いてしまったりすると、傷口から細菌感染が起こって口内炎になってしまうことがあります。

 

 ②食品アレルギー。

 特定の食品に対するアレルギーが原因の場合もあります。ただ、アレルギーの原因となる食品を特定することはなかなか難しいのが現状です。

 

 ③ビタミン不足。

 特にビタミンB群が不足することにより口内炎になりやすくなることが分かっています。ビタミンBは主に豚肉などに多く含まれています。

 

 ④その他。

 上記の他に、ストレスや全身的な病気が原因となる場合もあります。

 

Q37.口内炎の治療法は?

 

A.ほとんどの口内炎は、放っておいても1~2週間くらいで治ります。特に気をつけなければいけないことは、十分な栄養を摂るということと、歯磨きなどをしっかりとしてお口の中を清潔にするということくらいです。

ただ、中には痛みが非常に強いものや難治性のもの、全身的な病気が原因のものもまれにあります。そのような場合は歯医者さんで診断後、適切な処置をしてもらいましょう。

⑦歯の外傷について(Q38~Q42)

Q38.歯の外傷ってどんなことですか?

 

A.転んだりぶつかったりして歯に強い力(衝撃)が加わると、次のようなことがおこります。

 

①歯が欠ける、折れる。(歯の破折)

 歯の外傷で一番多いのが歯冠(しかん)破折です。歯冠(歯茎から出ている見える歯)が欠けたり折れたりした状態です。大きく欠けた場合、歯の中の歯髄(神経)が露出してしまいます。

②歯がグラグラになる。(動揺、根の破折、脱臼)

 歯が大きくぐらつく状態です。歯肉の中で根っこが折れている場合もあります。

③歯が抜けた。

 歯が抜けて落ちてしまった状態です。

④歯が歯茎にめり込んだ。

 強い衝撃を受け、歯が歯肉の中にめり込んでいる状態です。根の周りの骨が折れている場合に起こります。

⑤歯が変色してきた。

 歯を強く打ったりした場合、しばらく経ってから黒っぽく変色してくる事があります。これは、歯の神経が中で死んでいる恐れがあり、更に色が悪くなったり、根の周囲に病巣が出来たりすることもあります。

Q39.歯の外傷を予防するにはどうしたらいいですか?

 

A.歯の外傷は、小さなお子さんの遊びが活発化する1~2歳期と6~8歳の学童期に多発する傾向があり、転倒、転落、衝突、くわえ歩きなどをしないように親の注意が大切です。

また、スポーツの最中に歯やお口にケガをすることが多く見られますが、その予防の為に口に装着する「マウスガード」というものがあります。

Q40.転んで歯がグラグラします。どうしたらいいですか?

 

A.歯の位置に変化がなく、揺れが小さければ、硬いものを噛まないように注意していれば1週間程で回復することが多いです。

揺れが大きい場合や噛んで痛むような場合は早期に歯医者さんで診察してもらいましょう。

Q41.以前ぶつけた歯の色が変わってきたのですが、どうすればいいですか?

 

A.歯を強打した場合、数ヶ月経ってから神経が懐死変性し、結果として歯の色が黒ずんで見えて来ることがあります。気になるようであれば診察してもらいましょう。

Q42.歯をぶつけて1部歯が欠けてしまいました。どうしたらいですか?

 

A.折れた歯の大きさで治療は少し異なります。破折の程度により、おおむね以下の様に分類されます。

 

①欠けた部分が神経まで達していない場合。

 通常は歯と同じ色の樹脂などで欠けた部分の修復を行います。

 

②欠けた部分が神経まで達してしまっている場合。

 神経を残せる場合は保護したのち、樹脂などで欠けた部分の修復を行います。しかし、神経への障害が大きい場合は神経を取る治療を行う必要があります。また、大きく欠けた場合は差し歯などの歯を被せる方法で歯を修復します。

Q43.親知らずはどのような場合に抜く治療になりますか?

 

A.①親知らずの近くの歯茎が頻繁に腫れる。

 ②親知らずが酷い虫歯になっている。

 ③親知らずが横向きに寝てはえてきている。

 ④親知らずが横向きで歯茎の中に潜っている。

 ⑤親知らずが原因で噛み合わせがおかしくなっている。

 ⑥親知らずの前にある歯が虫歯になっている。

 ⑦歯科矯正をする。

 

 等の時に抜歯という手段が取られます。

親知らず自身が問題の時以外に、親知らずによって隣の歯や、歯茎、顎等に重大な起きる時に抜歯が必要になります。

親知らずによって「顎関節症」(顎の自然な動きが損なわれ、顎がガクガクしたり、口が開きにくくなるなどの症状も引き起こされることがあります。ただし、歯茎が腫れる場合には消毒をする事や、「親知らず」が伸びてすぎて顎の動きを阻害する場合には削る等の治療法もあります。

抜歯をする時、抜きにくく親知らずがはえていることがあります。難しい抜歯の時は専門の口腔外科での処置をお勧めしています。

⑧親知らず、口腔内のできものについて(Q43~Q45)

Q44.親知らずの抜歯とは?

 

親知らずとは、いわゆる「奥歯の奥の歯」。昔は通常の奥歯として使われてきた歯ですが、現代では退化して生えてこなかったり、生えてきてもスペースがなく、曲がって生えてくることが多かったりします。

親知らずがあると、食べカスが挟まりやすい上に歯磨きもしにくいため虫歯になりやすいことや、前の正常な歯を押して歯並びを乱すことから、多くの場合、抜歯の必要があります。ただし、正しい向きで生え、普通の奥歯として機能している場合はそのままで問題ありません。

なので、検診をした後、きちんと説明を行ってからの抜歯になります。親知らずが気になる方は一度ご相談ください。

Q45.口腔内にできものができてしまいました。

 

A.舌や歯茎、頬の内側、上顎などさまざまな場所にできもの(腫瘍およびのう胞)ができることがあります。これらのできものは、良性の場合と悪性の場合があり、悪性の場合には早期の治療が必要です。また、良性の場合にも切除が必要な場合があります。

口腔内のしこりや腫れ、出血、また口内炎が長く続いているなどの場合は一度ご相談ください。検査の上診断し、適切な治療が進められるように致します。

Q46.歯を失ってしまいました。機能を取り戻す治療とは?

 

A.失ってしまった歯の機能を取り戻す治療を「補綴治療」といい、いくつかの種類があります。それぞれにメリット、デメリットがあるので、相談しながら治療を進めていきましょう。詳細は以下の通りになります。

 

①インプラント

 メリット➪・顎が痩せるのを防いでくれる。

       ・自分の歯と同じような感覚で噛むことができ、食べ物の感触が良く分かる。

       ・天然歯と変わらない見た目と噛み心地がよみがえる。

       ・他の健康な残歯に負担をかけない。

       ・メンテナンスによって、長期間の使用が可能。

 

デメリット➪・外科手術が必要。

       ・全身疾患がある場合には治療が出来ない場合がある。

       ・費用が比較的高額。

       ・治療期間が長い。

 

②入れ歯

 メリット➪・外科手術が不要。

       ・一般的治療で簡単に治療を受けることができる。

       ・費用が抑えられる。

       ・健全な歯をほとんど削らなくて済む。

       ・治療期間が比較的短い。

       ・取り外し可能なため、他人がお手入れすることができる。

 

デメリット➪・装着に違和感があることがある。

       ・支える健康な残歯に負担がかかる。

       ・ずれたり、外れやすくなることがある。

 

③ブリッジ

 メリット➪・天然歯に近い見た目になる。

       ・固定式の為、装着しても違和感があまりない。

       ・外科手術が不要。

       ・取り外しが不要。

 

デメリット➪・支える両隣の健康な歯を削る必要がある。

       ・歯の抜けた部分の骨が痩せていく場合がある。

      

    

⑨入れ歯、被せ物について(Q46~Q50)

Q46.入れ歯でも楽しく食事できますか?

 

A.もちろんできます。初めて入れ歯を入れられる方や、現在お口の中の入れ歯でお悩みの方にも、それぞれのお悩みに合わせて解決策を導きます。

Q47.下の入れ歯が浮き上がって思うように食事ができません。

 

A.ケースにもよりますが、上の入れ歯よりも下の入れ歯の方が安定をはかるのが難しいです。噛み合わせの改善や、入れ歯の形を変えることで入れ歯の安定の改善をはかることができると思われます。お気軽にご相談ください。

Q48.入れ歯だと分からないような入れ歯を作ってほしい。

 

A.当院ではバネを使わない入れ歯がございます。ご相談ください。歯並びにおいては入れ歯を新しく作る前に試し入れを行い、患者さまに確認していただいております。その時点でご納得いただけない場合は、再度歯を並べ替えて、ご満足いただける入れ歯をご提供させていただいております。

Q49.保険の入れ歯と金属の入れ歯(保険外の入れ歯)の違いは?

 

A.保険の入れ歯では使用できる材料が決められています。「レジン」と呼ばれるプラスチックです。レジンだと強度を考えると、どうしても分厚くなってしまいます。それを上顎の部分等に金属を使用した入れ歯にしますと強度を増すとともに、上顎の部分の厚みを半分以下にすることができ、違和感や発音が大幅に改善されます。

また、金属ですので熱伝導性が高く、お食事の温かい、冷たいなどの感覚が直接上顎に伝わりますので、お食事本来の味を味わうことができ、より快適な食生活を送る事が出来ます。

Q50.被せものの種類は?

 

A.互恵会では、いくつか種類がありますが分院によって取り扱っている被せ物の種類が異なります。詳しい内容はそれぞれの医院のページをご覧ください。

 

①セラミック(MB)・・・メタルボンド冠は中身は金属で、外から見える部分にのみセラミックを貼り付けた被せ物です。見た目が良く変色せず、強度も強い                                                 

               ので、非常に良く使用されます。

 

        メリット➪・色が歯に似ているので見た目が良い。

              ・変色しない。 ・臭いがつかない。 

              ・中身が金属なので割れにくく、ほとんどの部位に使用できる。

 

       デメリット➪・裏側からは金属が見える。 ・保険外の治療なので値段が高め。

 

 

②エステニア(白)・・・エステニアは強度と天然の歯に近い透明感のあるセラミック材料と、柔軟性のあるレジン素材を配合させたハイブリットセラミックで出

             来た歯冠修復素材です。セラミック素材にレジン素材を配合することによって、天然の歯と同じ硬さを再現することが出来ます。噛み合

             わせで他の歯を傷付けたり磨り減らすことなく、自然な噛み心地になります。また、天然の歯と色が合わせやすいので、笑った時に見

             えてしまう奥歯にある金属の詰め物(銀歯)を綺麗に目立たなくするのに適しています。

 

                   メリット➪・天然の歯と色が合わせやすいので、自然で目立たない。

              ・変色しにくい。

              ・天然の歯と同じ硬さなので、噛み合わせの違和感が少ない。

              ・とても優しい素材で、金属アレルギーの心配がない。

 

       デメリット➪・セラミックより少し強度が劣る。

              ・保険外の治療なので値段が高め。

 

③ジルコニア(白)・・・金属を一切使用しないため、強度も強く、金属アレルギーなどの心配もありません。また、審美的には人工ダイアモンドで知られるセ  

             ラミックなのでかなり綺麗で、土台の金属の色が透けるのを防ぐ効果が優れているため、ケースによってはセラミックよりも審美的に仕

             上げることができます。

 

         メリット➪・色が歯に似ているので見た目が良い。

              ・割れにくく、ほとんどの部位に使用できる。

              ・金属を一切使用しないので、金属アレルギーの心配がない。

 

        デメリット➪・歯を削る量が比較的多い。

               ・保険外の治療なので値段が高め。

 

    ④HJK   ・・・ プラスチック製の被せ物。

 

         メリット➪・色が歯に似ているので見た目が良い。

              ・保険適用なので安価。

 

        デメリット➪・時間が経つと変色する。

               ・汚れが付きにくい。

               ・保険の適応範囲は前歯、犬歯のみで、奥歯には適応されない。

 

⑤ゴールド(金歯)・・・ 奥歯には最高の素材です。適合も良く、虫歯になりにくいです。銀歯より軟らかいので顎に優しい。

 

         メリット➪・金属なので強度が強く、ほとんどの部位に使用できる。

               ・最も適合が良く、さらに虫歯になりにくい。

 

        デメリット➪・金属なので見た目が良くない。

               ・保険外の治療なので値段が高め。

 

⑥20%FCK(銀歯)・・・貴金属の割合が高い。良い金属を使用。

 

         メリット➪・良い金属を使用している為、適合が良く、後々虫歯になりにくい。

 

        デメリット➪・保険外の治療なので値段が高め。

               ・金属なので見た目が良くない。

  

Q51.ホワイトニングとは?

 

A.当院では基本、オフィスホワイトニングをオススメしています。診療室で特殊なジェルを塗って歯を削ることなく白くするものになります。

Q52.痛かったり、しみたりしませんか?

 

A.まれに一時的な知覚過敏があります。

Q53.どのくらい白くなりますか?

 

A.事前に説明がありますが、個人差があります。

Q54.ホワイトングの費用は?

 

A.ホワイトニングは保険の適用になりません。

⑩ホワイトニングについて(Q51~Q54)

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